株は日本企業の株だけでなく、海外企業の株を売買して投資することができます。中でも最近注目を浴びているのが米国株。
ここでは、米国株に投資するメリットとデメリットについて説明します。
米国株のメリット
右肩上がりで成長を続けている
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftなど、成長力が高いIT企業が数多く上場しています。これらは、それぞれの頭文字を取って「GAFA(ガーファ)」或いは「GAFAM」という単語に略されるほど強い影響力を持っています。
これらの株を筆頭に、米国株は右肩上がりで成長しており、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック等で何年も停滞しながらも、右肩上がりで成長していることが、米国S&Bチャートからも見て取れます。
増配を続けている企業多数
米国は日本などに比べて配当金や増配など、株主に利益を還元する意識が高く、増配もさかんです。
中には、50年以上連続して増配している企業もあります。また、25年以上増配を続けている企業は100社以上もあり、株主が得られるリターンが大きいのも米国株のメリットです。
配当自体も回数が多く、日本企業が年2回である事にくらべ、米国株では年4回の配当が一般的です。
1株から購入できるので低予算でも始められる
日本の株にも1株から買える銘柄はありますが、日本は単位株制度があり、まとまった100株単位の数量しか買えない銘柄が多く、そこそこの資金が必要になります。
多くの銘柄はまとまった単位でしか購入することができないため、株を始めようと思うと、およそ10万円以上の資金が必要になります。
しかし米国株は1株から買う事が出来るため、数千円から数万円の小額資金で株を始める事が出来ます。
人口が増加し続けている
国の人口が増加しているということは、生産、消費がともに増加し経済活動が活発になります。
日本や欧米では人口が減少しており社会問題にもなっていますが、米国は先進国としては珍しく、移民に頼りながらも人口が増加し続けています。
増加率は鈍化しているとはいえ、米国の人口はまだまだ増加し続ける見込みです。
米国株のデメリット
株主優待が期待できない
米国株には株主優待がありません。
そのぶん、配当が日本株より高いので、使えない優待を貰うより現金の方がいいという方も多いはずです。
為替リスクがある
米国株を購入する際には、円貨決済・外貨決済のいずれかを選択するようになっています。
「円貨決済」は日本円でそのまま外国株を買う方法です。会社によっては、円貨決済だけの会社もあります。
「外貨決済」は事前に円をドルなどの外貨に替えておく必要があり、ドルベースで発注できます。
最終的に株を売って日本の銀行に円で戻す際には、買った時の為替レートと売った時の為替レートの差益や差損が発生します。
配当に米国の源泉税がかかる
米国株の配当には、自動的に米国で10%の源泉所得税が差し引かれます。
これを日本の確定申告で取り戻す外国税額控除制度を利用しましょう。